Bash on Ubuntu on Windows でデスクトップ環境(Xfce)を動かしてみた
あまり実用的ではなかったですが,Bash on Ubuntu on Windows(BoW)にデスクトップ環境を導入することができるらしく,実際に試してみました.
この記事は,一応既にBoW を利用している人向けに書いています
BoWの導入方法などは,ここ(宣伝)やここを読むと良いと思います
1.WindowsにX Window Server をインストール & 色々設定
前のBoWの記事と同様に,Xmingをインストールします
VcXsrvとかでも多分大丈夫です
Xmingの設定
- 起動オプションの設定
- XmingのWindowをアクティブにすると勝手に英字入力になる問題
1.起動オプションの設定
今回は以下のように設定しています
起動オプションの詳細はここを見てください
"C:\hogehoge\Xming.exe" :1 -clipboard -xkbmodel jp106 -xkblayout jp -dpi 100 -nodecoration
大雑把に言うと,日本語キーボードで,クリップボードをWindowsと共有して,dpiが100で,フルスクリーンで,スクリーン番号が1です.
スクリーン番号はXmingを複数起動する場合,他とかぶっていなければ多分何でも大丈夫です.
-nodecoration
ですが,-multiwindowではデスクトップが表示されなかったりしたので,おそらくこれか, -fullscreenあたりが良いと思います.
2.BoWにデスクトップ環境(今回はXfce4)をインストール
- Xfce4のインストール
- 起動用のbatファイルの作成
2.起動用のbatファイルの作成
従来のbash.exeと使い分けられるように,起動するとXfce4が開くbatをWindowsで書きます
@echo off start /min "" "Xming.lnk" "C:\hogehoge\bash.exe" -c 'export DISPLAY=localhost:1.0;export XMODIFIERS="@im=uim";export GTK_IM_MODULE=uim;export QT_IM_MODULE=uim; xfce4-session' taskkill /f /im Xming.exe
export DISPLAY=localhost:1.0;
出力先のディスプレイ番号の設定です
Xmingの起動オプションで設定した :1 の部分(今回は1)と同じ数値を入れます
XMODIFIERS="@im=uim"; export GTK_IM_MODULE=uim; export QT_IM_MODULE=uim;
開いたデスクトップ環境で日本語入力を行うための設定です
詳しくはこちらを見てください
taskkill /f /im Xming.exe
Xfce4を動かしてみる
最後に,実際にインストールしたxfce4を起動してみましょう
先に作成したbatファイルを開くとbashからxfce4が起動し,Windowsから切り替わります.
ログアウトすると,bash,Xmingともに自動的に終了します
Windowsの仮想デスクトップ機能を用いれば,Windowsのデスクトップと,BoWのデスクトップを併用することもできます.