コロプラ主催のハッカソン(VR HACK祭)で優勝した
株式会社コロプラ 様の主催する「VR HACK祭」というイベントに,僕の所属しているサークルから参加して,優勝することができました
コロプラというと,僕は「魔法使いと黒猫のウィズ」や「白猫プロジェクト」なんかのソーシャルゲームが人気なイメージを持っていたのですが,VRに取り組んでいることは知りませんでした.
僕自身,コロプラさんのアプリは「弾幕バラッド」と「一瞬のスキマ!」の2つしかまともに遊んだことはありません...弾幕バラッドはかなりやりこんだのですが
今回のイベントの主催の方は以前「Kuma the Bear」に配属していたと仰っていたので,この2つのゲームの開発に携わった方だったのかもしれません.
以下VRHACK祭の活動履歴のようなものです
適当に書き殴ったので汚いのは承知
2月中旬~3月上旬
サークル会員に今回のイベントの存在を教えてもらいました
春休みに,地元の京都で,有名な企業がVRのイベントを開催する、という事で絶対参加したいと思っていました.
5人1チームでの参加だったので,メンバー集めが必要だったのですが,昨年度後期からサークル内でVRに関する事を行っていたりしたので,何とか集まりました.
あと,「VRアプリの開発経験が無くても大丈夫」って書いてあったので安心して参加できました.
3月中旬
チームリーダーから選考に当選したと連絡が来ました.
学部1回生のみでのチームだったので,院生などが優先されて落とされるのではないかと心配していましたが,通りました.
それと合わせて開発環境なども説明されました,
「iPhone 6s」または「iPhone 6s Plus」と「ハコスコ」を使いVRアプリを制作するように指示されました.
iOSアプリで,VRの様に3D描写を本格的に行うってことは多分UnityかUE4使うんだろうなぁ...って感じでした.
それで,モデリングも割と互換の効く(多分)Blenderを使って作らなきゃいけないんだと予想してました.
いずれも殆ど使ったことが無かったので心配でしたが,何とかなりました.
3月15(ハッカソン1日目)
今回のハッカソンは3/15,27,28の3日に分けて行われました.
会場に行って分かったのは,間の11日間は,会場外で開発をする期間に設定されていたことです,ハッカソンというと,2~3日の短期間での開発を想像していたのですが,これなら多少の勉強とフィールドワークの時間を割くことができるので,僕たちにとっては好都合だったと思います.
それと,この日に制作テーマが発表されました
Entertainment in VR Kyoto
ってことでこのテーマを満たすVRアプリを作るべく,チームで話し合った結果「清水寺から飛び降りる体験のできるVRアプリ」を作ることになりました.一応初期構想として,京都タワーやダムから飛び降りる体験も制作できたら使用ってことになっていたのですが,制作(主に僕のモデリング)が間に合わず消え去りましたw
僕たちのチームは
人工恐怖
の追及を目指して制作を始めました.普通のディスプレイでFPS(First Person Shooter)視点でプレイヤーが飛び降りるのに比べて,VRでは自分がプレイヤーとほぼ同じ視覚情報を得られるので,これは中々VRに向いていたかテーマだったと思います.
あ、制作はUnityで行うことになりました(辛い)
3月16~26,27
といってもiOSアプリで実行した場合にどれぐらいの負荷がかかるか,なども考慮する必要があったので,ちゃんとUnityも弄りながら作ってましたが.
ゲーム内のキャラクターと視覚情報を共有できるVRではFPS(Frame per Second/フレームレート)の低下は致命傷になります.なので,極力モデルを簡略化して作る必要がありました.
具体的にしたことは
- 木は葉っぱを全て消して枝だけに
- 清水寺も基本的な形状(四角柱,三角柱,円柱(に近似した荒い多角柱)で構成して,リーダーのフィールドワーク()などで手に入れた実写をテクスチャとして張り付ける
- 遠方の建物はそもそもただの面に衛星写真などのテクスチャを張り付けただけ.
といった感じに凄く雑な清水寺モデルを作り上げました.
完成したのは当日なのですが.
途中は風景をしっかり再現しようと木や道路を作りこんでいたのですが,処理が重い上に量も多かったので諦めました.
3月28日
最後の仕上げで,リーダーと2人で音響効果を少しだけ担当しました.
今回のチーム,音響周りの知識を持っている人がいなかったのが辛いところでした.
実際に,審査の方にも,デザイン力が足りないと言われました.
隣のテーブルで開発していた精華大学のチームは音響効果に凄く詳しい人がいたようで,「2チームで共同開発したらとんでもなく怖いVRが作れる」といったことを審査の方に提案されました.
音響効果についてですが先日参加したプロ生勉強会で参考になりそうなプレゼンがあったので,それを参考にしてすごく適当に作りました.
「至近距離ガールVR」というソフトの開発背景です.
音の知識がない自分には音源の制作などできるはずもないので全てフリー音源を使用して,場所によって吹き方の変わる風,鳥の鳴き声,セミの鳴き声を適当に配置して簡易的な立体音響空間を作りました.
結果
やったぜー! pic.twitter.com/2MsJWQmBAP
— WGG (@WGG_SH) 2016年3月28日
タイトルにもなっていますが,優勝しました.非常に嬉しいです.
とはいっても,技術力,表現力ではほかのチームに劣っていた部分も多く,「人工恐怖」というテーマとそれが非常にVR向きだったことが勝因かと思われます.
作ったものに関してはこちらを見ていただいた方が分かり易いと思います.
投稿できるのならYoutubeの360動画で投稿するかもしれないです
優勝賞品としてOculus Rift CV1を手に入れることができました!
これから僕の所属するサークルで使用できるようになるみたい?です.
まとめ
春休みにVRについて知識を深められるいい機会になりました.
あと他大学の学生さんとの競争という事で自分のモチベーション向上にも繋がりました.
時間があったら京都タワーと京都駅周辺のモデル作って飛び降りたいですねー
「弾幕バラッド」面白い(個人の感想)のでプレイしてみてね